ヒト幹細胞再生医療で摘発

無届けで再生医療の大阪医大、元講師。

全国NEWSでも取り上げられた、ヒト幹細胞を使用した再生医療で初の摘発!

ヒト幹細胞やヒト幹細胞培養液がブームになってきています。

嬉しい反面、悪質なサービスや治療又は培養法や化粧品なども増加中です・・・

 

以前からお話していますが、ヒト幹細胞の取り扱はとても厳しく管理されており、規制や許可も必ず必要になってます。

 

クリニックなどで行われるアンチエイジング治療も例外ではありません。

読みづらいと思いますので、赤線の箇所を抜粋します。

 

 

『同法の規定では、再生医療で臨床研究や治療を行う場合、有効性や安全性を確認するため、国が認定した専門家委員会の審査を経たうえで計画を国に提出。

細胞の培養などを実施する施設についても国の許可を受ける必要がある。』

今回の元講師はこの審査や計画提出の手続きを行わず、研究施設は国から培養などの許可を受けていなかった。

 

また、再生医療を巡っては2017年、さい帯血を使った無届け医療が相次いで発覚し、厚労省が12のクリニックに再生医療の停止を命令。

医師らが同法違反容疑で逮捕され、有罪判決を受けた。

 

そして、『安全確保へ法規制』!

再生医療安全性確保法が2014年に施行されています。

再生医療に関しては、臨床研究を行う施設に対し、国と施設内部による二重の審査が義務付けられています。

この法律では、扱う細胞や人体への影響に応じ、レベルを第1~3種に分類。

IPS細胞などを使う最もリスクが高い第1種は国の審査も受ける必要があります。

今回の培養した脂肪幹細胞の投与は中リスクの第2種に位置づけられます。

 

専門的なお話になっていますが、このヒト幹細胞を培養する際に用いられるタンパク質、ヒト幹細胞が分化する時に吐き出される高濃度の成長因子を含むタンパク質液が人気となっている『ヒト幹細胞培養液エキス』となります。

 

つまり、医師も設備が無いところで安易に培養して、ヒト幹細胞治療を行ったり、培養液を化粧品として商品化したりしています。

正直、雑菌が含まれていることもわかっているようです・・・

 

ヒト幹細胞の培養技術はとても難しく、徹底した管理を義務づけられていますが原料メーカーも知らないところが多く、現状として品質が悪く活性しない商品が多く出回っています。

消費者センターや厚生省も忙しいようですが、抜き打ち調査を行ってくれています。

今後、ヒト幹細胞培養液を使用した商品は交通整理がなされることでしょう。